水産庁のHPには「水産業の明日を拓くスマート水産業研究会とりまとめ(令和2年3月26日)」(https://www.jfa.maff.go.jp/j/sigen/study/attach/pdf/smartkenkyu-19.pdf)といった資料が掲載されています。
その資料では、日本の水産業の現状の課題として水産業にかかわる従事者の減少・高齢化、海洋環境の変動による資源量の減少などをかんがみて、水産業にICTやボット等のテクノロジーやデータの有効利用を普及・促進し適切な資源管理を推進し、持続的な産業として確立する必要性を説いています。
実際に取り組んでいる事例などとしては以下のようなものがあります。
養殖網に自動給餌機器を設置し一般の通信網を経由して遠隔からタブレットでリアルタイムで操作、また水中にカメラを設置し魚の捕食状況を確認し給仕量を調整する。
衛星の海水面温データを利用し、AIにより雲に隠れた部分の水温、将来の水温予測を漁場情報の把握に利用。
ブロックチェーンを利用して漁獲地、流通経路などのトレーサビリティを確保。
などなど、様々な取り組みを見ることができます。
ただ現状はまだまだ実証実験的であったり、現実的に運用が難しいなど課題も多いようです。
しかしITは世の中に革新的な状況を実現し続けています。
水産業にITを活用して持続可能な産業、魅力的な産業になると確信しています。